雑誌やテレビなどメディアに登場することも多い有名な洋食屋さんです。
大正12年創業の店と、店内一等席に陣取る看板娘のお婆ちゃんがこの店のムードをかもし出していたのですが、お婆ちゃんは平成15年1月にお亡くなりになられたとか・・・しばらく行かないうちに時代は流れている・・・と感じさせられました。
お婆ちゃんがなくなったのを聞いたのは、その数ヵ月後、ちょうどデーブが前職を辞めるかどうか悩んでいた時・・・この他にも数件のお気に入りの店が閉店したりして自分の歴史を変える時期なのかな・・・などと悩んだりしていたときでした。
デーブのお奨めは昼休みにこの店に行くと店の一等席に陣取ったお婆ちゃんが「いらっしゃいまし。早いのはハヤシかカレーがありますけど」と奨めてくれたハヤシライス(画像2)とカレーライス(いずれも850円)。
ハヤシライスは、しょうゆとみりんを隠し味にした真っ黒に近い色をしていて、濃い目の味でご飯が進みます。メディアで飽きるほど紹介されていますが、昔から変わらぬ美味しさを保っています。
カレーライスは、辛さ控えめのしっかりした味付けです。辛いもの好きには物足りないかもしれませんが家庭的な味を一ひねりした感じでお気に入りです。
その他には、ご飯にしっかり味付けしてケチャップやソースをかけずに食べられるオムライスもお奨めですが、お婆ちゃん曰く「少し時間がかかる」そうです。
お婆ちゃんがなくなった今、混んでるとき以外は何故か空席になっていることが多い一等席を眺めながら食事をしていると、お婆ちゃんの決り文句「いらっしゃいまし。早いのはハヤシかカレーがありますけど」という声が聞こえてくるような懐かしくてアットホームなお店です。 |