母親の実家が堀切菖蒲園だったデーブにとって葛飾区は第二の故郷、道を歩いていると懐かしい風景に母の実家を訪ねた時を思い出します。
先日、マンション向けホームページの取材で、葛飾区高砂と柴又界隈の地域情報を取材しに行ったとき、面白いというより懐かしい居酒屋を発見しました。
地域情報の取材は、刑事時代の情報収集と同じで足で稼ぐもの。一日20キロから30キロを歩くので炎天下の取材は脱水症状寸前なので、デーブは直帰の取材の帰りはビールで喉を潤して帰ります。
店構えからすると冬場におでんや煮込みで日本酒を・・・という感じの店ですが、デーブが興味を持っていたのは、通称「下町酎ハイ」?こと、この界隈で戦後から愛されている「酎ハイ」。巷でサワーと呼ばれている軟弱なものではないドライであっさりとした飲み物・・・「酎ハイならその辺で飲めるじゃん」とおっしゃる方もいますが、下町の酎ハイはちょっと違うんです。
下町の酎ハイは年配の方ならご存知の方もいるかもしれませんが、焼酎を割っていたウメシロップが使われています。全ての店がそうとは限りませんが、戦後から続く古い店は、店独自のウメシロップを使った酎ハイを飲ませてくれるのです。
この店も、ウメシロップを使った酎ハイでした。カウンターに出された酎ハイは、ウイスキーソーダのような薄い琥珀色をしていて飲んでも甘くなく大人の味わい・・・ウメシロップといってもウメサワーのように甘くなく、ほんのりウメの香りがするんです。
この店には数日通ってしまいましたが、つまみも330円が主体で安くてそこそこ美味い家庭料理風のつまみで、きんぴらや梅わさび、サンマの刺身などどれも美味しかったです。
お店はおばさん数人とキャバクラでも通用しそうな若い女の子1〜2人で切り盛りしています。おじさんだけでなく若い女性のお客さんもチラホラ・・・いい店見つけました。
酎ハイ230円、いいちこボトルキ−プ一升ビン2500円(期間1年)、つまみ330円〜1000円
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