「うどん」というと藤沢の「里のうどん」、パリ(オペラ)の「國虎屋」のうどんを食べるまでは、立ち食いの手軽な食べ物・・・としか思ってなかったデーブですが、うどんもご馳走なんです。
うどんってそばと違って美味い店でもそんなに高くなくて薀蓄がないからいいですよね・・・
透き通った黄金色の出汁に表面が透き通った白いうどんがなんとも上品で食欲をそそられます。
うどんって女性的な魅力を持った食べ物だ・・・と思います。
ここのうどんも関西風の出汁で食べるうどんで、黄金色の出汁は一見薄そうに見えても、しっかりとした味のものです。
「関西風は薄味、関西人は薄味好み」と思ってる人、関西は色が薄いだけで結構濃い目の味付けなんです。
濃い目の味付けといっても、ただしょっぱいのではなく深みのある濃い味というのが適当かもしれません。
うどんは蕎麦ほど男性的な力強さ(味や香りの主張が控えめ)がないので、出汁が合うと思います。
だから、蕎麦は関東以北、うどんは近畿・四国周辺に軍配を上げます。
デーブが注文したのは「讃州定職」(850円)
つやつやシコシコの麺と黄金色の出汁にかまぼこ(すじみたいなかまぼこ)、青菜、天かすがトッピングされたかやくうどんにかやくご飯と漬物が付いている定食で味は申し分なし。
ただ、ちょっとご飯が柔らかかったのが気になりますが・・・今日だけかもしれませんけど・・
関西人のカミさんを連れてきてやったら、「里のうどん」のうどん食べたとき見たいに、「この味や〜」って感動するんだろうな・・・というのが僕の、この店に対する評価です。分かるかな〜?
平成14年3月
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